バラ色の街トゥールーズに恋して
ボルドー・モンテーニュ大学で院生をやってるmomoです。今日は、ボルドーから気軽に足を伸ばせる旅先としてトゥールーズを紹介します。つい先日、思い立って一人で行ってきました。
テラコッタ・レンガという暖色系の建築資材を積み上げて築かれたことから"バラ色の街"の異名を持ち、フランス南西部に位置しています。スミレの生産地としても名高く、ミディ運河沿いの La Maison de la Violette ではスミレを使用した食べ物(お茶・お菓子など)や香りもの(石鹸・ハンドクリームなど)が販売されています。お土産にちょうどいい大きさとお値段です。
ありがたいことに、トゥールーズは観光名所がほぼすべて徒歩圏内にあります。個人的なオススメは、なんといってもサン・セルナン・バジリカ大聖堂やジャコバン修道院などの宗教建築物。そのほかふらっと立ち寄ったどんな教会にも、絵画・彫刻・ステンドグラスなどの見事な装飾が施されており、それぞれに一見の価値があると思います。美術館・博物館の中ではアセザ館がイチオシです。パステルという染料に使われた植物の交易で富を得た豪商の邸宅を美術館として公開しています。どれも趣味の良いコレクションで、ほどよい展示数です。
そして、日本人の方にぜひとも足を運んでもらいたいのが日本庭園 jardin japonais 。日本に強い関心があった歴代トゥールーズ市長が造ったんだそうですよ。フランスで日本庭園を見学しようとは想像だにしませんでした。なんともいえない静謐な空間でした。
また、ガロンヌ川沿いを散策がてら、トゥールーズで最も古いヌフ橋を渡ってみてはいかがでしょう。みんなが思い思いに太陽と緑の自然を満喫している光景は、非常にのどかで幸せな気持ちになります。街のいたるところに憩いの場があり、道行く人にやさしい街だなとつくづく感じました。
最後に忘れてはならないのが市庁舎です。ご覧の通り、とてもお役所とは思えませんよね(笑)写真で切り取るなんてもったいないくらい華やかで美しい内装ですので、ぜひ実物を見学してみてくださいね。
豊かな宗教・芸術文化を誇る一方、ここはヨーロッパで最も重要な航空宇宙開発の最先端都市でもあります。その代表的なエアバス社で飛行機製造工程を見学することもできちゃうそうですよ。
Bordeaux Saint-Jean 駅からTGVで約2時間(乗り換えなし)とアクセスも便利です。今後フランスを旅行する際の参考にしていただけたら幸いです。
アセザ館
日本庭園
市庁舎
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