アキテーヌ地方博物館

ボルドーで院生をやってるmomoです。今日はアキテーヌ地方博物館を紹介します。そういえばボルドーの博物館も美術館もまだ行ったことないなあと思い、ある平日の昼下がりに足を運んでみました。
ここではボルドーを含むヌーヴェル・アキテーヌ地域圏の歴史について学ぶことができます。みなさんもきっとご存知のラスコー洞窟は、お隣のドルドーニュ県にある先史時代の遺跡群の一つで世界遺産にも登録されています。だからでしょうか、先史時代の展示室は様々な調度品を取り揃えています。当時の暮らしを再現した模型やビデオなどの補助教材がいたるところに設置されており、子どもから大人まで楽しく見学できるように工夫されています。私の前方にドイツ人の家族がいたのですが、ガラスケースを覗き込む興味津々な子どもたちの様子がとても印象的でした。
それから古代、中世と順路に沿って進み続け、階段を上った2階に待ち受けているのは最盛期を迎えた18世紀のボルドー。時間をかけてじっくり鑑賞してほしい部屋です。先史時代と同様に船の模型や絵画、彫像といった展示物が充実しているのはもちろんですが、奴隷貿易に関する資料が個人的には1番興味深かったです。家畜のように鎖でつながれた人々の写真、すし詰めにされた奴隷を描いた船内図、彼らの悲痛な叫びを集めた数々の証言など、負の歴史を学ぶ良い機会を与えてもらいました。月の港として名高いこの街も、海上貿易で得た富も、植民地で繰り広げられた血みどろな戦いを経て築かれたものであると思うと、切ない気持ちになりました。偶然そこに居合わせた学生さんのアンケート調査に協力したのもいい思い出です。
中心街から徒歩圏内でアクセスも便利ですので、ボルドーを訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。参考までに、入場料は大人5ユーロ、学生3ユーロ、18歳未満は無料です。
博物館の正面玄関
18世紀の部屋: 船の大型模型
集められた声の中には、ボルドーに所縁のある思想家モンテーニュ、モンテスキューの言葉も。

★ボルドー留学中に病気やお怪我でお困りの際は、病院付き添いサービスをぜひご利用下さい。日本の保険でカバーされます。

ボルドー留学サポート

ボルドーに留学また駐在の方に、病院付き添いやアパート仲介など生活サポート。 またボルドー大学で日本語を学んでいるフランス人学生と交流の場を設けています。 皆様に素敵な出会いがありますように!